防犯カメラがプライバシーを侵害?近所からクレーム?対処法は?

防犯カメラを設置した場合、近所からの苦情が意外に問題点となっているようです。プライバシーを侵害しているのではという問い合わせに対して、近所にどのように説得すればいいのでしょうか。防犯カメラと近所からのプライバシーに関する苦情対策についてお伝えします。

よくあるケース~Aさんの場合

戸建てに住むAさん、防犯対策のために玄関に防犯カメラを設置しました。しかし、設置後しばらくすると向かいに住むBさんからこんな苦情がありました。
・防犯カメラがウチ(Bさんの家)に向いている、プライバシーの侵害だ
せっかく防犯カメラを設置したAさん、撮影したいのはAさん自宅周辺とAさんの家の前の道路なのでした。道路を撮影しようと思えばどうしてもBさんの家や駐車場に防犯カメラを向けなければならず、Bさん家族が防犯カメラに映ってしまうのでした。

AさんはBさんに対してプライバシーの侵害をしている?

個人情報保護が厳しい現代、設置した防犯カメラに偶然映ってしまった場合、どうなるのでしょうか。Aさんは防犯カメラの向きを変えたり、撤去したりしなければいけないのでしょうか。

法律上は問題なし?

実は、法律上は防犯カメラがご近所に向けられていても、違法ではないようです。もし、防犯カメラを設置するふりをして、Bさん宅を監視いるのなら問題でしょう。また、防犯カメラに偶然映ったBさん家族をフェイスブックやツイッターなどSNS上に載せるのも問題のようです。
しかし、目的が道路に現れた犯人であることがはっきりしています。Aさんの道徳性にも関わりますが、AさんがどれだけBさんに信用を得ているかにもよるのではないでしょうか。

どうしても嫌なら?

もし、Bさんが偶然映ったにしても、Aさんに自分達の姿を見られていると思う事が嫌だということもあります。その場合、BさんはAさんに不愉快だと伝えても良い様です。その時、かたくなにAさんがBさんの意向を取り入れてくれない事もあるでしょう。その場合、Bさんはどうすればいいのでしょうか。

商店街の防犯カメラはいいのか?

商店街にも防犯カメラが取付けられています。道路を歩く不特定多数の人のプライバシーが侵害されていると言えばそうなります。しかし、商店街の場合、防犯カメラを設置する前に商店街の役員だけが防犯カメラのチェックが出来るなどの規定を設けてから設置されているようです。

個人が設置する場合の注意点とは?

個人的に防犯カメラを設置する場合、誰の承諾を得る必要もないので自由だと言えます。しかしそれは不愉快に思う人がいない場合ではないでしょうか。
1人でも個人の防犯カメラの設置によって、自分の安心を損なわれたと思う人がいた場合、その人が納得する範囲で防犯カメラを設置する必要があるようです。
・その人がなぜ防犯カメラの設置を拒むのか
・その人が不愉快になる点を取り省いて設置する

個人が設置する場合~近所に理解を得ることがポイント

例えば、今回のBさんの例では、Bさんは防犯カメラに映されることで、Aさんの家族に自分達が常にいつでも見られるという不安感があります。Aさんとしては、いくつか提案する必要がありそうです。
・防犯カメラはAさん達が被害にあった時だけしかチェックしない
・もしもBさん宅に被害があれば、自分達の防犯カメラの映像も提供する
つまり、防犯カメラをAさんが設置することで、Bさんの不安を取り除いたり、Bさんにもメリットがある決まり事をBさんに提案する事がポイントです。そうすることが防犯カメラを設置する人のマナーであり、ご近所への思いやりとも言えるのかも知れません。
もし、問題があれば防犯カメラ会社に相談してみられるのもいいかも知れません。