セキュリティのトレンドもAIが独占~日本で取り入れている企業とは?

マルウェア、情報漏えい、サイバー攻撃が世界を巻き込んでいる現代、国をあげてセキュリティ対策に臨んでいるようです。AIは医療、介護などの分野で活躍が期待されていますが、最新セキュリティのトレンドの主役もやはりAIのようです。セキュリティのトレンドであるAI技術とはどんなものかをお伝えします。

今までは型にはめてマルウェアを見つけていた?

今まではサイバー攻撃やマルウェアを発見するのに時間と研究が追い付かない状況だったようです。方法としては、発見されているマルウェアの中から、推測、推定されるマルウェアのコードが合致しているかで決定するあてはめ型だったそうです。
しかし、その場合対象のマルウェアが必ずしも推測されるマルウェアではないことや、種類が多い中見つけるのに時間とコストが掛かる問題があったようです。

マルウェアの正体が分からないことも?

後追い型のあてはめ型なので、対象となるマルウェアが違っていることもあるようです。つまり、低い割合でしかマルウェアを見つける事が出来ない問題も。
マルウェアの正体が分かったとしても、どれくらいの範囲で被害を受けているかなども分かりにくかったようです。

セキュリティのトレンドにもAI登用~NEC

マルウェアによるサイバー攻撃があれば、何かしら変化があるはずです。それをAIで検知しようとしたのがNECです。
定常に作動している状態をAIに認識させておくことで、ウィルスに感染したりサイバー攻撃を受けたりした時に、定常との違いをいち早く察知することが出来ます。その結果被害範囲を最小限におさえ、従来よりも1/10の時間で探知可能です。
AIでない場合、人間がマルウェアの形態を認識しなければいけないこと、型にあてはめたマルウェアと型との整合性を調べなければいけないことなど手間がかかるのに対し、AIだとディープラーニングや機械学習でどんどん吸収していくのだそうです。驚異的なAI技術でマルウェアの暴走を止める事が可能になるかも知れません。

通信キャリアもAI導入?

NTTやソフトバンクの通信キャリアも、セキュリティ対策にAIを取り入れているようです。NTTのAIは過去の犯罪経路やウィルス感染情報を学習していきます。そして、同じマルウェアやサイバー攻撃にあった場合、すぐに通信を遮断するのだそうです。そうすることで被害の拡大がおさえられます。
ソフトバンクのAIの場合、サイバーリーズン社の技術に出資して得たそうです。こちらのAI機械学習でマルウェアを自動検知するのだそうです。その結果、情報漏えいにおける未知のマルウェアにも対応可能なようです。

セキュリティトレンド~人間がすべき役割を担うAI

AIは人間が吸収し得ない多くの技術を吸収しながら、人間にしか出来ない緻密な思考回路を人間により操作してもらうので、人間以上の威力を発揮するようです。セキュリティのトレンド分野でもAIの活躍が期待されそうです。