安全を確保するための創意工夫とは?事例と対処法ご紹介

毎日何かしら安全に関するニュースが報道されています。少し創意工夫すれば守られたかもしれない安全が害されたという事件もあります。事例とともに、安全を守るための創意工夫のポイントについてお伝えします。

介護施設の入浴での火傷

介護職員が寝たきりの高齢者を入浴させる時、お風呂の湯船の温度を確かめずに入れたため、高齢者が大火傷を負う事件がありました。安全への創意工夫としては、温度計で湯船の温度を入浴前にはかることを義務化することで防止できそうです。

飲食店や機内サービス~おしぼりを取り出す時

おしぼりを取り出す時や、熱湯でおしぼりを絞る必要があるなどする場合、従業員が火傷を負うこともあるそうです。創意工夫としては、はさみにしぼり道具がついている専用器具でしぼるなどするほか、取り出す時もトングを使うなどで対応できそうです。

古い蛍光灯の落下に対する創意工夫

大きな蛍光灯は、消耗し古くなると接続部分がゆるみ、地震などで落下する危険があるようです。蛍光灯自体に落下防止ホルダーなどの器具を取り付けることで、落下防止になるようです。

石油ストーブの灯油が重たいことへの創意工夫

高齢者や女性などは、灯油タンクが重たくて運べないなどすることも。無理に運び、転倒し灯油が漏れ、何かの拍子に火が点火すれば大きな火事になる危険があります。創意工夫としては、一般的な18リットルの灯油ケースではなく、10リットルなどの小さ目の灯油ケースを数多く用意することで楽になるようです。

大きな袖口や肩掛けカバンは危険

子供はもちろん、大人であっても袖幅の大きなトップスや、肩掛けカバンはドアノブにひっかかり怪我をすることも。また、ジャージの足首部分をゴムで縛るタイプのものについては、靴ひも同様に自分で踏んでしまい転倒することも。
創意工夫としては、できるだけ袖口の大きなファッションなどをしないこと、常に意識することで改善できそうです。

赤ちゃんに対する創意工夫~柵なしや大人用ベッドの危険性

赤ちゃんのベッド事故で多いのは、柵なしベッドに寝かしている場合です。壁側にベッドを置く場合、壁とベッドの隙間や、ベッドとマットレスの間に隙間が出来る事があります。
赤ちゃんはいつのまにか隙間に身をうずめてしまい、窒息死するのだそうです。柵付きベッドにすること、さらにマットレス柵との間にも隙間を作らない創意工夫をする必要がありそうです。
また、ふかふかベッドの方が気持ちいいだろうと、あえてふわふわなマットレスやクッションを使う事があります。いつのまにか赤ちゃんの全体重がふかふかのマットレスの中に沈み込むため、窒息死する事故も多いそうです。
広告などでは、かごのふかふかマットにスヤスヤ眠る赤ちゃんがよく掲載されていますが、実際はせんべい布団のように、ふかふかにしない創意工夫も必要です。

コンセントに対する創意工夫

家にコンセントの導線がある場合、普段は分かっていても、疲れている時や急いでいる場合に死角になることも。引っ掛かり転倒すれば大変です。

・導線=段差
ということになりますので、段差をつくらない工夫が必要です。例えば、座布団を導線の上に置き、布テープでしっかり固定するなどすることで、あえて目立たせてしまうのも1つです。目印となるものが常に視界に入れば、つまずかないように意識することになるからです。

安全確保~危険を察知すればすぐに創意工夫

普段の生活で、これはもしかしたら危険につながるかもと思うことがあります。気をつければいいという状況は、心理状況によって危険な場所となり得ることも。
安全を確保するためには、小さな危険を察知するたびに創意工夫で乗り切ることが必要になりそうです。