第3次産業で増えるヒヤリハット~安全を守る必要性~災害事例ご紹介

企業活動には、危険を伴うことが多く、最近では減りつつあるものの転落や墜落事故では建設業、製造業が多いとされています。しかし、最近は比較的安全だとされている第三次産業そして家庭内でもヒヤリハットが起こっています。安全を守るための災害例と対策ポイントをお伝えします。

増える第三次産業でのヒヤリハット

医療や介護業界ではヒヤリハットになりがちな業務が多いため、対策がとられています。しかし、最近ではサービス業の第三次産業でも災害が起きているようです。

・飲食業
・清掃業
など

また、事務職でも災害が起きる可能性があるようです。具体例はこちらです。

災害事例~一酸化炭素中毒の災害事故

一酸化炭素中毒の災害事故は、レストラン、学校、病院などの厨房で起きる事が多く、換気をしていない少しの時間の厨房で起りがちです。特に調理や食器洗浄中が要注意時間帯になります。換気扇がついているか、消えているかは担当を決めるくらい徹底し、換気扇がついていなければ危険という認識を全員が持つことが必要です。

厨房ならある程度把握はできそうですが、問題はビル内の清掃中の一酸化炭素中毒です。ビル内の換気は清掃業者が把握できる場合もありますが、ビル管理会社が管理していることもあります。ビル管理者としては、防犯カメラなどで清掃が確認できれば、換気扇のチェックをまず最初に行うなどの対策が必要です。

床に注意~調理場など

床に調理中の水が落ちるだけで、すべりやすい環境をつくっていることになります。何も持っていない時に転倒することは危険ですし、さらに、熱い物や重たい物を持っている場合の転倒事故は被害が拡大しがちです。

油が床にあるなどすると、その付近以外の場所にも、すべりやすい場所を作ってしまいがちです。レストランなどの場合、お客様の歩くところにもすべりやすい状況をつくってしまいますので、クレームにもつながりかねません。テーブルセットはもちろんですが、床についても災害防止の意識をもち、水や油がないか定期的にモップ掛けなどをすることも必要です。

家庭内での災害も?安全だと安心していたのに?

家庭内での災害もあります。例えば家電、冷蔵庫などは長年使い続けていると摩耗してきます。冷蔵庫を使っていて次のことが起これば要注意です。

・床に水がたまる
・焦げ臭い臭いがした
・強にしているのに全然冷えない日がある
など

放置しておくと発火の危険性があるのですぐにメーカーに点検してもらうことをおすすめします。

お風呂は危険がいっぱい

お風呂も危険です。空焚きをすることで風呂釜が変形してしまうのです。よくあるのは、元栓をしたつもりが、隙間から水が漏れてしまい空焚きになることです。元栓ははめるだけでなく、プッシュして隙間をつくらない対策ができそうです。

また、排気口のあるお風呂は、冬場は寒いので排気口をビニル袋とガムテープでふさぐことがあります。そうなると、ガスで沸かしたお湯を使っている間に、一酸化炭素中毒になることも。さらに、お風呂で一酸化炭素が発生する場合に、部屋で換気扇をまわしている場合は要注意です。一酸化炭素が部屋にまで充満するので、お風呂に入っている人だけでなく、部屋にいる人まで被害が拡大します。とにかく排気口をふさがないことがポイントです。

洗濯機、エアコン、テレビも要注意アイテム

また、洗濯機、エアコン、テレビについても焦げ臭い臭いがすることがあります。その場合、必ず業者にみてもらうことが必要です。焦げ臭い臭いがしたまま使いつづけるのは発火の危険があるからです。

扇風機も同じです。扇風機はカバーをはずし、ホコリをとることができますが、内部のモーター内はものすごいホコリがたまっていることがあります。そのため、ホコリ部分に発火すると大きく発火することにもつながりますので、扇風機も焦げ臭い臭いがしたら使用を中止するか、修理に出す様にするのが安全対策ポイントです。