防犯カメラにもデメリットはあるの?設置前に知っておきたい事情とは?

防犯カメラはメリットだけではありません。デメリットもあります。防犯カメラのデメリットを知れば、防犯に対する意識がより高まるので、ご自身でも防犯対策をとる機会にもなります。防犯カメラのデメリットをお伝えします。

防犯カメラのデメリット~依存性

これから防犯カメラを設置しようとしている場合、防犯カメラのデメリットも知っておく必要があります。防犯カメラのデメリットを知ることで、防犯カメラを過信しすぎることなく、防犯カメラ設置後も安全を意識できるからです。

防犯カメラの最大のデメリットはその依存性にあります。防犯カメラを設置したから、万引きは減るだろうと思っているのは大間違いです。防犯カメラは、今から万引きをしようとしている人への威嚇にはなりますが、ダミーの防犯カメラを設定するなどする場合、見抜かれていることも。防犯カメラの設置だけで安心しきれない理由はほかにもあります。

死角があること

残念ですが、防犯カメラは扇風機の首ふりのような機能を持たないものもあります。その場合、どうしても死角ができてしまいます。死角について、どう対応していくのかの検討が必要になってきます。死角エリアに入ったことを知らせるために、センサー音を設置するなど、二次的な対策が必要となります。

記録画像の管理が難しい~コストもかかる

防犯カメラは365日毎日作動しています。その中で、空き巣や万引きの被害があれば、膨大な保存ディスクやHDDなどから、その日のその時間帯の映像を確認する必要があります。管理のための保存機器は、防犯カメラ本体や設置費とは別に費用がかかります。防犯カメラでダミーでないアイテムで本格的に対応をしていくなら、かなりのコストがかかることを想定しておかなければいけないようです。ダミーであれば、1,000ほどの天井防犯カメラなどもありますが、性能のいい防犯カメラを設置しようと思えば、20万くらいかかることもあるようです。

プライバシーが維持できない?

防犯カメラをマンションなどに設置したとしましょう。入口のゲートフロアには、住人の関係者がいろいろ入ってきますよね。エレベーターに設置すれば、落ち着かないでしょうし、姿をとられたくない人もいるでしょう。また、マンションの管理組合の意見ボックスなどに苦情や意見をいれることがあります。その時も防犯カメラにうつっているとすれば、意見したことがバレることになります。防犯カメラで犯罪を防止しているはずなのに、いつのまにかプライバシーが侵害されることも。

万引き目的で設置したとしても、犯罪に関係のない人までもが映ってしまうと、趣向や購入した商品などがバレることもありますよね。無意識の部分を撮影などされることに抵抗がある人もいるのではないでしょうか。公共の駅などでは、通行人については顔をボカスなどする技術もあるようですが、マンションや店舗などではコストがかかることもあり、プライバシーの侵害が心配されています。

防犯カメラを過信しないことが過剰な防衛を阻止できる

防犯カメラさえとりつければいいという考えは、ある意味コストもかかりますし、危険です。町中どこもかしこも防犯カメラがあれば、住人は落ち着いて外へでることすらできないでしょうし、監視を意識すれば、自由度が減ってしまいます。防犯カメラは適宜適所、本当に必要なところに設置するのをおすすめします。