防犯カメラが迷惑行為になる時がある?対策ご紹介

防犯カメラは不審者逮捕の手掛かりになる事から、道路、コンビニ、ビル、マンション、事務所、店舗だけでなく自宅にも気軽に設置できます。自宅へ設置する人の中には、近隣トラブルが原因で設置する人がいるようです。その場合、迷惑行為となる事がある理由についてお伝えします。

防犯カメラを取り付ける場合~目的は何?

防犯カメラを取り付ける理由、目的は1つに絞られなければいけません。

・不審者を捉えるため

これ以外の理由で防犯カメラを取付ける場合、盗撮などプライバシー侵害につながるので要注意です。

Aさんの場合

Aさんはプライバシーの侵害についてよりも、とにかく道路をはさんでお隣さんの不審な行動に悩まされていました。Aさんの自宅には広い駐車場があります。ただし、Aさんはお店をしているので駐車場はお客様専用駐車場であるため、柵がないのでした。

Aさんはある日、目にした事がない不審な自動車を発見します。名前も書いていないのできっと誰かが勝手に駐輪したのだと思いました。翌日、その自動車は駐車場にはありませんでした。

ある日、道路をはさんだお隣のBさん宅をふと見た時、Aさんの駐車場にあった自動車と同じ自動車が道路に駐車されているのを発見しました。まさかと思いましたが、まさにその自動車なのでした。自動車の持ち主はBさんの子供だという事が分かりました。道路に長時間駐車するのはNGなのがこの地域の決まりだったのです。

だからといって、Aさんの駐車場へ勝手にとめるなんて厚かましいにもほどがあるとAさんは思いました。しかし、Bさんを疑ってかかる事についてAさんは躊躇してしまいます。そこで、Aさんは駐車場に防犯カメラを設置する事に決めたのでした。

防犯カメラに映る不審な車

案の定、Bさんの子供が平気でAさん宅の駐車場を勝手に利用している事が分かりました。今まではAさんとは普通のご近所付き合いをしていたBさん。Bさんにとれば、ご近所だし、空いているし、使ってもいいんじゃないというところだったのでしょう。しかし、Aさんの駐車場は3台しかとめる事が出来ませんので、Bさんの車がある場合、お店を利用する人が2台になってしまいます。Aさんは怒り心頭でインターネットサイトに、防犯カメラの映像、Bさんの家族が防犯カメラに映る映像、そしてBさん宅の家族に対する誹謗中傷を書き込んだのです。

名誉棄損やプライバシーの侵害にご注意

駐車場を勝手に使われたAさん、しかし、最終的にインターネット上で防犯カメラの映像をBさんの許可なく勝手に流し、さらにBさんの家族について、誹謗中傷を連ねています。もし、Bさんが名誉棄損、プライバシーの侵害だと訴えた場合、Aさんが迷惑行為をした人物になってしまう事もあります。防犯カメラを近隣の争いには使わないようにしたいものです。