防犯カメラの範囲とは?レンズの種類で設置場所が変わる?

駐車場などでは、車に危害が加えられないよう、車に焦点をあてて防犯カメラを設置することがあります。このとき、防犯カメラにうつる範囲はどうなっているのでしょうか?防犯カメラの範囲は、防犯カメラのレンズの種類でどのように変化するのか、適する設置場所とともにお伝えします。

防犯カメラは対象物との距離で範囲が決まる

防犯カメラのばあい、対象物との距離が大きな要素となっています。ではこのような場合はどうでしょうか。5メートルの場合と、10メートルの場合とで、対象物の見え方は変わってきますよね。当然、10メートルのほうが対象物は小さくうつります。例えば、道路に防犯カメラを設置したばあい、防犯カメラから5メートルにある自販機と、10メートル先にある自販機とは、見え方は違ってきており、10メートル先の自販機のほうが小さくみえることになります。

焦点距離って何?

防犯カメラでは、10メートル先の自販機が、あたかも目の前にあるかのように防犯カメラにうつす設定をすることもできます。そのばあい、焦点距離を大きくすることで、望遠レンズのように大きくうつすことができます。

焦点距離はレンズを通過した光が一点に集まる部分までの距離のことです。焦点距離はいくつものパターンがあります。一般的な防犯カメラでは、焦点距離は4~6ミリだといわれています。

望遠レンズって?どこに設置されているの?

焦点距離が長いほど、防犯カメラがとらえた映像を大きくうつすことができます。つまり、アップ写真ですね。この機能をもつレンズは望遠レンズといわれています。宝石店など、人相まで把握したいなどするばあいは、望遠レンズ仕様の防犯カメラも取り付けておいたほうがいいでしょう。ただ、全体を把握できないので、広範囲をうつすタイプの防犯カメラも設置しておく必要があります。窓の侵入犯などの人相を把握したいばあい、望遠レンズでもいいでしょう。

広角レンズ内蔵の防犯カメラを設置すべき場所は?

焦点距離が短いと、撮影する範囲は広く、カメラがとらえている対象は小さくうつっています。つまり、全体写真となります。広い範囲をうつすレンズのことを広角レンズといわれています。マンションやビルの入り口などでは、比較的広い範囲の状況を把握することが必要になりますので、広角レンズの防犯カメラがおすすめです。ほかには、駐車場、道路などにも設置されています。

何を防犯したいのかによってレンズを決めるのがポイント

防犯カメラで何をとらえたいのかを決めておくと、広角レンズなのか、望遠レンズなのかのニーズが決まります。全体像をとらえたいのであれば、広範囲をうつすことができる広角レンズを、人相重視の場合は望遠レンズがおすすめです。