店舗は防犯の取り組みをどう行うべきか?対策方法ご紹介

店舗への侵入犯は、全体の50%を超えている住宅への侵入犯よりも少なく8%ほどです。ですが被害の額は大きいようです。店舗の防犯の取り組みで実践していることをお伝えしながら、防犯事情をお伝えします。

最近の被害事情~狙われやすいのは貴金属店

宝石・貴金属店には高額商品が並ぶので、窃盗団に狙われやすいようです。店内のガラスを車で突き破り、ガラスケースをハンマーなどで割り、数百~数億相当の貴金属をたったの10分以内で盗んで逃亡するそうです。そのため防犯ブザーが鳴り、警察が来る頃には犯人はいないそうです。おすすめ防犯対策は、犯人の目の前の視界を霧で見えなくし、その間に警察が到着できるフォグガードが有効のようです。

ドラッグストア・本屋・スーパーなどの小売店の防犯対策

店員がいるにもかかわらず万引きが横行し、売上げにまで影響しているのがドラッグストア、本屋、スーパーなどの小売店です。深夜まで営業している店舗では、従業員を狙った犯行も多いようです。ドラッグストアの場合、従業員のいない隙にバッグに数百万円相当の高額商品を数分で盗み、それらをその日のうちにインターネットなどで、病院に卸している問屋に売るそうです。

対策としては、防犯ミラー、防犯カメラを設置することです。犯人は人の目、光、音を嫌います。商品の配置も、新商品や売れ筋商品はレジの前に置いておくなどすることも対策となります。

マニュアルをつくり従業員が熟知することがポイント

店舗は防犯カメラや、音による威嚇システムで犯人の侵入を防ぐことがポイントです。ですが、従業員だった人は、どこにどんな防犯対策がなされているかを知っていることになります。やめたアルバイトが、店の金庫の窃盗犯だった事件がありました。店舗としては、定期的に防犯対策アイテムの位置を変更したり、内容を変更したりしていくことも必要です。

店舗がとっている防犯対策を従業員が知るだけでは足りません。もしもの場合はそれらを十分活用できる術も身につけるのがポイントです。あるコンビニでは防犯グッズとしてカラーボールを導入しました。実際に盗難犯をみごとしとめた従業員もいます。すべての従業員がそのボールのことを知っていたからこそ、もしもの時に役にたった事例だといえそうです。

状況にそった対策を店舗をあげて練ることがポイント

たとえ性能のいい防犯カメラを店内に設置したとしても、犯行が多い部分が死角となっていてはコストはかさむばかりです。万引きの場合、効率のいい防犯対策にするためにも、どの商品のどんな時刻に、どんな場所で多いのかなどの環境的要因から探り、ケースによって必要な防犯グッズを選ぶことが必要なのではないでしょうか。