防犯対策として企業がすべきポイントとは?金庫はどう守る?

住宅への侵入は犯罪全体の5割以上を占めますが、企業への侵入も13%ほどになっています。金額にすれば企業のほうが断然大きく、金庫を中心に狙われているようです。防犯対策として、企業が金庫を守る場合のポイントをお伝えします。

金庫が安全でない理由

金庫の目的は、お金をよりセキュリティー面で優れた場所に置くという意味がこめられています。ですが、プロの空き巣犯からすれば金庫は簡単にこじあけられるアイテムなのだそうです。一般的に金庫は耐火性があるものの、音、光などの防犯要素がないアイテムがほとんどです。金庫にいれているから安心という発想はやめたほうがよさそうです。

どうやって金庫を守るのか?

侵入犯は複数人の場合、1人が時間管理をし、ほとんどは5~10分以内で金庫をこじあけたり、持ち出したりするそうです。侵入方法は窓ガラス破りが一番多いので、まずはガラスに補助錠をつけ、さらに開けられた場合はセンサー音で威嚇する装置も備えつけ手おきましょう。

侵入検知センサーは有効です。窓ガラスが大きく、窓ガラス破り対策のシートを貼るのが難しい場合は、侵入犯が入ってきたときに察知するセンサーと防犯カメラで犯人を威嚇できます。

金庫までの経路にも防犯対策を

金庫は部屋の入口に置いておくことは控えたほうがいいでしょう。侵入検知センサーを有効活用するためにも、部屋の奥に金庫を置くのがコツです。さらに、簡単に持ち出しができないよう工夫することが必要です。要は、金庫持ち出し犯が金庫をこじあけるのに時間がかかればいいわけです。その間に警察や警備会社の応援がきますから。耐火金庫は道具を使えば簡単に開けられるのに対し、防盗金庫は開けるのに15分以上かかるといわれています。

また、金庫を2つ以上準備しておき、ダミーの金庫をつくることも対策です。比較的発見しやすい場所にダミーの金庫を置いておき、探しにくい場所に本物の金庫を置いておくことです。もちろん、何かしら重たい中身も入れておきます。

また、防盗金庫の上に、ロッカーなど重たいものを乗せておけば、それを動かさない限り金庫は持ちされないことになります。さらに、その部屋に防犯カメラも設置しておけば、犯人の威嚇にもつながります。

荷台が通過できないくらい小さなドアのある部屋に、防盗金庫置いておき簡単に持ちだせないようにするのも1つです。

今は、タブレットで自ら監視できるタイプの防犯カメラもあります。金庫の前に置いておき、従業員に当番制にするなどし、常に監視することも対策の1つです。

 金庫センサーなどでも威嚇

金庫を持ちだそうとすれば、音や光で威嚇するセンサーもあります。企業は建物にまずは侵入されないよう、防犯カメラやセキュリティーキーパー(警備中という表示により威嚇するアイテム)で侵入しにくい会社だとアピールすることもポイントです。