万引逮捕に防犯カメラが証拠となる

多くの経営者を悩ませる万引被害。「現場を押さえなければ言い逃れされ、後味の悪さだけが残る…。」そんな、万引きへの対処法にも頭が痛いところですね。ここ数年で、カメラ画像の精度が格段にアップし、証拠としての重みが増しているのです。

■カメラ画像が万引きの証拠に!

現場を押さえられなければ、言い逃れが可能だと思っている万引きの常習者もいるようですが、最近は事情が変わってきました。
有名チェーン店が、悪質な万引き常習者に対して、モザイク入りの画像を発表し、商品の返却と謝罪を求め、店側の対応の厳しさを印象づけました。
このメガネ店では、高級メガネ7本、21万円相当を万引きされ、買取店に売却されそうになる被害にあい、買い取り店で対応した店員に画像の確認をしてもらったところ、犯人を特定したとして公表に踏み切りました。
一部、画像を公開することに対し、人権や肖像権などを持ち出す意見もあるようですが、大事な商品をあらされて泣き寝入りしているわけにはいきません。
画像精度が高く、人物の表情やホクロまで判別できるカメラ画像が残っていれば、動かぬ証拠として強い態度に出ることができます。

■現行犯逮捕が必要と言われてきたけれど

かつての防犯カメラは、画像が粗くカメラが鮮明に映し出せる範囲も限られていました。
カメラがあっても死角になる場所で商品を隠してしまえば、追求が難しいことを、常習者は知っていて、扱いが難しく、現行犯逮捕が一番だと言われてきました。
たちの悪い常習者の場合、防犯カメラの画像を見せても、「盗んだ瞬間が写っていない」「お金は払うつもりだった」などとかわされ、犯人にかかわるだけでもひどく消耗します。
「あっさりと罪を認めさせ、損害を取り戻せる証拠があれば…。」そんな店主の希望に答えてくれるのが、最新の防犯カメラシステムなのです。
撮影角度の調整、遠隔操作ができ、カメラそのものが小型化されていますから、その瞬間を鮮明に撮影でき、証拠としての威力も強力になっているのです。

■防犯カメラで万引きの証拠を押さえる

万引きの証拠を押さえたい場合の防犯カメラのポイントをまとめると…
① 商品を隠す、バッグに入れる
② レジをスルーして代金を払わない
③ 個人を特定できる特徴が鮮明に写っている
*①②が途切れずに記録されて、③の条件を満たしていることが大事。

<防犯カメラ選びのポイント>
・鮮明に写すことができる性能
・連続して撮影、記録できる安定したシステム
・複数台を組み合わせて設置
・メンテナンスやフォローが受けられる

防犯カメラ導入はコストパフォーマンスに優れた、万引き対策といえますね。