マンションでは、物件のスペックによって防犯対策が大きく違ってきます。初めからオートロックや、防犯装置が設置されている場合は被害にあいにくいですが、複数の人の出入りに紛れ込んで不審者が入り込まないとも限りません。マンション玄関の防犯ポイントについてお話しましょう。
■マンションへの侵入者は玄関が半数!
空き巣被害にあったケースの侵入経路は、窓からが多いのですが、4階以上の集合住宅に限った場合、玄関の無締り41.3%、合鍵を使った侵入14.4%、ドア錠破り1.8%となっており、玄関から侵入したと思われるケースが57.5%になっています。
(参考)すまいる110番 警視庁
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_d_1.html
他の住居形態では窓からの侵入が半数以上を占め、玄関からの侵入は少数派になっています。
4階以上の集合住宅では、エントラスを利用する人数が多く、不特定多数が出入りする率も多くなります。
オートロックがついていたとしても防犯対策にスキがあれば、プロの侵入者は何気なく入り込み、堂々と無施錠の玄関ドアから入ったり、合鍵を使ったり、ドア錠破りなどで侵入し窃盗を働くことができるということがわかります。
油断しないこと、玄関前にも監視カメラなどの防犯対策が必要だと言うことです。
■マンションの玄関を守る防犯カメラ
マンションの管理者が防犯カメラを設置する場合には、地域の防犯推進補助金が利用できるケースもありますし、取り入れていきたいですね。
エントランス部分、エレベーター、玄関ドア周辺に、カメラが設置されているとわかるようにカメラを取り付けると、それだけでも、侵入者の警戒心を煽ることができます。
中にはダミーのカメラも出回っていますが、配線の状況や稼働状況を見て、ダミーだと見破られてしまっては効果がありません。
また、人の移動経路と人相のどちらも記録するには、カメラが複数台必要です。
一般的には、ピントや撮影範囲の調節を記録目的にあわせて設置し、ロングショットと、人物に焦点をあわせた画像が撮影できるようにします。
■防犯カメラの専門家に相談しましょう
DIYで個人が設置できる防犯カメラも登場していますが、建物を傷めずに対象物にあった機器の組み合わせで、効果的に設置するには、専門家に設計、設置工事を任せるのが一番です。専門家なら、カメラの性能や特徴を熟知していますから、予算に合わせて最もコストパフォーマンスが発揮されるプランを相談することができるでしょう。