新築住宅の防犯対策について

新築住宅では、家の設計から防犯対策がしやすい一方、建ててしまってからの設置では、配線や機器の設置で傷がつかないか、的確な防犯カメラの設置場所はどこかなどが、気になるのではないでしょうか。新築住宅ならではの、防犯対策のポイントについてお話しましょう。

■ポイント1 窓の防犯対策

家を建てるなら、防犯に気を付けて、空き巣の被害に遭いにくい家にしたいですね。
窃盗犯の侵入経路の62%が窓を選ぶというデータがあり、窓の場所や大きさ、構造を防犯仕様にするのが効果的です。
・掃き出し窓や、人が通ることができるサイズの窓は、防犯対策をする。
・防犯ガラスを使う。
・カギを2か所以上つける。
・足場になるものを近くに置かない。
・通りから見通せるようすっきりさせる。
窓ガラスのクレセント錠付近を割ってカギを開けて侵入するケースが多いですから、
・防犯ガラスや、防犯フィルムを使って、簡単に割れないようにする。
・カギを2か所にして、時間がかかる窓だと感じさせる。
・通りからの視線を遮らない。人目があることを利用する。
といった効果に着目して窓づくりを行いましょう。

■ポイント2 2階リビングは要注意

間取りでは、人気のない場所が外から見てわかりにくいことが重要です。
例えば、2階リビングの間取りでは、日差しを利用しやすいなどメリットがありますが、在宅中も1階に人気がなく、侵入に気づきにくいことは防犯上デメリットとなります。
カメラ付きインターフォンや、監視カメラを使って、異常にすぐ気が付けるようにするべきでしょう。
また、日没後、電気がついていないことがわかる部屋は、外から見て人気のない場所だと気づかれやすいですから、時々電気をつける、様子を見に行くなどしたいものです。
入居したてのころは、気を付ける方が多いですが、慣れてくると、ちょっとした物では、「たいしたことはない」と確かめもしなくなってしまいます。

■ポイント3 防犯装置設置は専門家に相談

カメラやアラームなど防犯装置を設置すると…
・カメラ設置でいちいち見に行かなくても異常をチェックできる。
・防犯カメラは空き巣狙いへのプレッシャーになる。
・鍵のこじ開けでアラームが鳴るのも効果的。
カメラ付きのインターフォンを選ぶ方がほとんどとなっていますが、カーポートやガレージ、裏の掃き出し窓やベランダなど、安全性を高めるにはほかにも、カメラの設置などしておきたい場所があります。
あらかじめ専門家に相談しておけば、カメラ設置の電源など確保しておけますから、新築住宅に傷をつけずにスマートに防犯対策が施工できます。
また、建ててからの場合も、専門家ならベストな機器の配置と、きれいな配線工事をしてくれるでしょう。