万引はどうやって防止する?

万引は警察庁犯罪情勢によると、平成16年~17年をピークに認知度は低下しています。そういっても、大手書店での被害額は200億円かそれ以上ともいわれ、いまだ大きな損出を出しています。万引の効果的な防止方法について紹介しましょう。

■あるコンビニでの取り組み

・死角を作らない
・見られていることが意識される工夫
・鏡の設置・防犯カメラの設置
・お客さんへの声掛け
・品出しや清掃などを兼ねて、頻繁にレジから離れた場所に行く
・常連さんを大事にする接客
お店という場所柄、お客様を犯人扱いするような警戒心丸出しの店作りはしたくないと考えるオーナーが多いです。
自分がお客さんなら、“監視されている雰囲気”の中でリラックスして買い物を楽しむことができないのはイヤですよね。なので自然で明るい雰囲気の中で防犯効果を高められる方法を工夫されています。
鏡やカメラで犯罪を思いとどまらせる環境づくりや、人の目が多く悪いことができないと印象づけることが大事です。
“いらっしゃいませ”、“どうぞご利用ください”など、店内スタッフが明るい雰囲気で声を出してお店の中を回るのは、万引を企む人にとってはやりにくい環境です。
一般のお客さんにとっても、軽い挨拶ならむしろ好感を持ってもらえるでしょう。

■万引き防止対策のいろいろ

『万引き防止タグ』
衣料品や高額商品の場合には、無理に外したり、ゲートを通ったりするとけたたましい音がなる万引き防止タグで万引を減らす方法があります。
ゲート設置と、日常的なタグの管理が必要です。

『防犯カメラ』
見られているという威嚇目的と、画像記録ができます。
高機能な防犯カメラの中には、顔認証システムが搭載され、挙動不審者の検出や、以前に勧告したことのある人物の来店を知らせることができる高機能カメラも活用されています。

『巡視員の配置』
カメラでカバーできない死角をなくし、心理的なプレッシャーを与えるので巡視員が店内にいることは防犯効果が高いです。

『館内放送での呼びかけ』
館内放送で、巡視員巡回中などの情報を“お客様の安全のため”といったスタンスで流すと、注意喚起の効果があります。

■現行犯でなければ捕まえられない?

スーパーマーケットやコンビニなどの少額商品では、ごまかしや言い逃れされやすいため頭の痛いところです。
そこで、バックにいれた瞬間ではなく、レジを越えてお金を払う意思がない行動をとったところで声をかけ、現行犯扱いで同行を求めるケースが多いのです。
現在使われている防犯カメラは、画像の質も解析能力も高くなっていますから、現場を撮影できれば証拠として突きつけることが可能です。
常連万引き犯に荒らされないための対策には、防犯カメラは必須アイテムなのは間違いありません。