【万引の見つけ方】どんなポイントがある?

万引きを見つけるプロ“万引きGメン”は、万引き犯の行動の特徴から、怪しい人物をマークし、現場を押さえます。万引き犯の特徴に気づくことができれば、確実に被害を減らすことができそうですね。万引き犯の見つけ方をまとめてみましょう。

■万引き犯の怪しい行動とは?

・買い物袋を持ち、下を向いている
スーパーの買い物客は、商品を見ながら移動しているので、目線が下を向いたままは怪しい。
手元のバッグに、精算していない品物を入れようと様子をうかがっている可能性が大きい。

・スーパーでカゴを使わない客層の怪しい行動
学生や男性は、すぐ食べられるものをカゴがいらない程度に買う人が多い。Gメンと目があって、カゴを手にした場合、あたりを気にするような素振りがあれば要チェック。

・肩掛けバッグのチャックがあいたままウロウロしている
肩掛けバッグに品物を滑り込ませる手口は多い。手にとって見るふりをしてスッと入れてしまう。

・目をそらす、独り言、携帯を見るなどごまかす行動
犯行しようと決めて売り場を歩くので、人と目が合うとごまかす行動を取ることが多い。

・不自然なグループ
数名で人垣を作り、商品を盗む瞬間を見えないようにしたり、はじめ手に取った人間から、パスしたり、目をごまかす。

■万引き立証の難しさとは?

・犯意(犯行の意志)
・実行行為(店の商品に手をつける)
・自己の支配下に置く(衣服やカバンの中に商品を入れる)
この3つを証明できる材料がない場合、万引き犯が「身に覚えがない」と否定し続けたら、万引きの立証が難しくなってしまいます。
万引きGメン達は、独特の特徴を感じ取ったら、商品に手をつけ、レジを素通りしたところで声をかけると同時に、カバンや腕をつかんで事務所への動向をうながします。
中には、盗んだ商品を捨てて逃げられることもあり、時にはもみ合いになる場合もあり、キケンが及ぶこともあります。

■万引きを見つけて被害を減らす

万引きGメンは、警備会社などに派遣依頼をすることができる私服保安警備員です。
万引き犯にありがちな挙動不審に気づくカンと観察眼が求められ、それなりの報酬(コスト)が必要です。
ショッピングモールや、スーパーマーケットなど広い売り場を網羅するには、人員が必要ですから、監視カメラを使って観察したり、記録を取ったりする方法との組み合わせが威力を発揮するでしょう。
万引き犯は、見つけて反省をうながさなければ、再犯することが多く、万引きの被害を断ち切ることができません。
万引きGメンの増員、性能の良い監視カメラの設置、万引きしにくいレイアウトの工夫などで、被害ゼロに取り組んでいきたいですね。