危険・警告・注意は全然違う?家電などの安全図や記号の意味

安全図や記号は日常生活での様々な場所に提示されています。
代表的な例の1つに、家電の取り扱い説明書があげられそうです。
取説の中には、危険、警告、注意など違う言葉が使われている理由などにもふれながら、安全図や記号が提示される理由についてお伝えします。

取扱説明書に安全記号が書かれている理由

家電などの取説では、危険、警告、注意などに分けて図や記号が記されていることがほとんどです。安全図や記号が書かれている理由はこちらです。

・不具合があった時の損害賠償に関わるから
家電に不具合が生じ、使用していた人が怪我などをした場合、被害者が損害賠償をメーカーに求めることがあります。その場合、被害者はこちらの3点を立証するそうです。
・損害発生
・製品の欠陥があったこと
・損害と製品の欠陥の因果関係
この時、取扱い説明書に警告が何も書かれていない場合、表示上の欠陥だと判断されてしまいます。しかし、危険、警告、注意などの文字とともに、記号や図を記すことでメーカー側は注意を促していたことになり、表示上の欠陥とはならないのだそうです。

欠陥には他にも種類があります。

・設計上の欠陥
・製造上の欠陥
とにかく、利用者が被害にあえば、製品の欠陥が疑われます。
その時、どこで製品の欠陥が出たのかという点については、設計上と製造上の2つに分けられるというわけです。

家電の取説の場合~危険、警告、注意をどう読み解くか?

家電の取説に注意と書いてある場合、物的拡大傷害と軽傷の意味合いがあります。
英語で書かれている場合、cautionやnoticeで表されるようです。
警告や危険の場合、注意よりもかなり危ない状況を表しています。
警告の場合は死傷、重傷の恐れがあることを表しています。これに対して、危険と書かれている場合、死亡や重傷になる確率が1番高いという意味になります。
また、注意よりも比較的弱い注意喚起の記号はお願いと書かれているようです。

安全図や記号がある職場~ひと目で危険領域がわかる

工事現場などで安全図や記号を取り入れることで、ひと目で危険領域が分かります。
危険領域がわかれば、作業をする上でどこが危険なのかを点検する手間暇が省略できます。その結果、作業の効率も上がるので従業員のモチベーションも下がらずに済むようです。

安全図や記号~関心を持って見つけてみよう

車や自転車を利用しているにも関わらず、安全図や記号について、注意レベルのアイテムについては見落としがちです。
しかし、注意レベルであっても事故が起こるかも知れません。
普段の生活における安全図や記号で危険領域に注意しながら、安全対策していきたいものです。