安心と安全は2つで1つ~地域の取り組みご紹介

安心と安全はどちらもが相互作用しており、どちらかが欠けていてはどちらも失われてしまう要素です。地域が安心のために取り組んでいることを、子供と女性への犯罪対策とともにご紹介していきます。

犯罪は年々減っている?

平成24年と比較した場合、平成28年では犯罪件数が約40万件ほど減っています。内訳で一番多かったのが窃盗犯といわれるタイプの犯罪です。窃盗犯と言えばこちらの犯罪があげられそうです。
・空き巣
・自動車や自転車の盗難
・ひったくり
など
各個人の防犯ブザーなどの防犯対策も功を奏しているようですし、地域の防犯対策によって犯罪が減っているようです。

犯罪の中でも減らないのは?

犯罪は年々減ってきているものの、子供や女性に対する犯罪は不安になる犯罪の1つです。公園デビューしたのに不審者をいつも警戒する母親、帰り道をいつも心配する小学生の子供を待つ親など、まだまだ不安が残る昨今です。

埼玉県の取り組みとは?

子供や女性の被害を減らし、安心と安全と確保するために取り組んでいる都道府県の1つに埼玉県があります。埼玉県には平成21年に子供女性安全対策隊が発足しています。
地域の人々の情報提供により、子供や女性を犯罪から守る方法をとっているようです。ポイントはこちらです。
・むやみやたらに声をかけ続ける
・後をつける
・肩に手をかける
・引っ張って連れて行く
など
これらの行為のような犯罪につながる行為に対して、通報があれば対象となる人に助言、指導などを行い犯罪を食い止める活動をしているそうです。

どんなケースで通報されるの?

話しかけることもありますし、必要なら手を引いて歩くこともあるので、何でもかんでも通報されたら大変だと思われた方もおられるでしょう。PTAなどでは、朝と下校の声掛け運動もあるくらいですから。しかし、通報による情報は正当なスキンシップとは少し違うようです。

朝に起こったこと

・男性:橋の下にしゃがみこんでいる男性、通学する女子生徒のスカートの下を覗きこんでいた
・男性:露出:男性が女性に卑猥なことを言いながら下半身を露出
・男性:登校中の女子生徒の前に現れ、立ちふさがり追いかけた
・男性:繰り返し立小便をする男性

昼間に起こったこと

・男性:女性の勤務する店の前を何度もつきまとう
・男性:公園内で、遊んでいる子供を見ている女性の体にさわる
・男性:下校中の生徒に、車で近づいてきた男性がぬいぐるみいる?と声掛けした

夕方・夜間に起こったこと

・店舗で男性が女性店員に強引にメールアドレスを聞こうとした
・車に乗った男性が信号待ちの間に全裸になった
・車に乗った男性が下校中の女子生徒を携帯で撮影した
・図書館で女子生徒のスカートの下をスマホで盗撮した
など

地域をあげて犯罪に取り組むことで減少

埼玉県のように地域の人々の小さな情報を公開することで、子供や女性に対する犯罪の意識を高め、普段から不審者に対する警戒心を養うことで犯罪の予防につながると言えます。
なんか変な行動じゃないかと思う場合、怖がらずに通報することも犯罪の防止につながるのではないでしょうか。