自宅の防犯の安全~ゼロリスクはあり得るのか?

ここ数年間は、地域、事業者、市町村、警察の連携で子供の安全や侵入による被害は減少傾向にあります。防犯に関して、安全のリスクがゼロであること、つまりゼロリスクは存在するのでしょうか? 防犯機器とともに安全に対するゼロリスクについてお伝えします。

平成14年以降は確実に減ってきている侵入犯

平成14年をピークに、家庭への侵入犯は減少し、平成27年には過去最低件数にまで減らすことができました。しかし、まだ1日あたり126件もの侵入犯による被害がでているようです。

住宅への侵入被害は?

住宅への侵入強盗による被害は、218件と少なくなっています。しかも、侵入強盗によって、心や体に傷を負ったり、殺人になってしまったりしているケースは178件もあります。 まだまだゼロリスクだとは言えない状況です。被害が一番多いのは、一戸建てで5割近くにもなっています。しかし、今は防犯性の高いこれらの建築部品によって、家は建てられるそうなので安全面は確保できそうです。

・ドアの強度:侵入犯による金切りハサミでも破壊できないようなドアの板になっているようです。

・鍵部分:ドリルでもこじあけられないくらいの強度を保っています。

・デッドボルト部分(ドアと壁を結んでいる部分):スチールやアルミ製は簡単にバールで開けられてしまいます。特殊な補強金具をとりつけることで、簡単にこじあけられないようにしています。

・窓:中間に特殊フィルムが貼られてあるので、簡単にガラス破りで侵入できなくなっています。

・窓の鍵:補助錠をつけることで簡単に開きにくい状態になっています。侵入犯は3~5分以内に侵入できなければ、次のターゲットにうつるので有効だといえそうです。

・雨戸・冊子:簡単に持ち上げて取り外せないようになっています。雨戸のシャッター部分も、切り込みなどが入れられないようになっています。窓の格子も同じく、簡単にはずせないそうです。

ゼロリスクに近づけるために~防犯機器の導入

ゼロリスクに近づけるため、建物の安全装備に加えて、侵入犯を威嚇する防犯機器の導入もしていかなければいけません。防犯カメラ、防犯センサー、防犯音の効果は、犯人を捕まえることよりも、犯人を威嚇する効果を狙うために設置します。そのため、防犯カメラについては、ダミーでも十分効果はあります。

防犯機器だけではゼロリスクの達成はできない?

防犯機器をそろえたとしても、安心はできません。留守宅はもちろん、留守と同じ状態の時に犯人が侵入するかもしれないからです。留守と同じ状態というのは、家族みんなが眠っている時が代表でしょう。つまり、人の目がない時に侵入するのです。ただ、いきなり侵入する無謀な侵入犯はあまりいないようで、必ず下見をするのだそうです。

インターホンが鳴っているのに人がいない場合は要注意

最近、よくいたずらのインターホンがよく鳴ると思われているとします。本当にいたずらなケースもありますが、実は、侵入犯の下見の可能性もあります。何度も続くようなら、居留守を使わずに表に出て不審者がいないかを確認しておきましょう。

防犯機器は人の目の代用品

昔はドアを開けたままでも安心でした。ご近所全体で見張っている状態がつくれたからです。しかし、核家族化が進んだ現在は、防犯機器に頼るしかなくなってきました。しかし、防犯機器を過信しすぎるのも危険です。地域で安全を守る活動をしているところもありますが、自宅については、自ら防犯意識をもつだけで安全の確保は全然違うようですから。