防犯は安全の確保以外の意味もある?地域で子供を守る対策とは?

防犯対策は地域をあげて行う市町村も多くなってきている今日この頃。特に幼児から小学校低学年くらいまでの防犯については各地域で工夫されている様です。防犯を地域で行う場合のポイントをご紹介していきます。

身の安全だけを守ればそれでいい?

インドネシアで起こったテロがありましたが、近くに住んでいた日本人の女性は、恐怖のあまり子供を外で遊ばせる事をしばらくストップさせていたそうです。子供を不審者から守るためだけの防犯対策なら、幼稚園や学校から帰れば家に閉じ込めておくだけでいいでしょう。
しかし、子供は日々成長しており外遊びを通じてコミュニケーション能力、創造力、想像力などを身に着けていきます。出来れば外で遊ばせてあげたいですよね。しかし、歩道や家の雨の道路で幼児を遊ばせるのは難しいでしょう。
日本は一歩外へ出れば、車や自転車が通るので、公園に行くまでの道でさえも安全を意識しなければいけないようです。

車通りの少ない道路を見つける?

地域の道路の中でも、特に車通りの少ない道路を探してみます。イギリスやドイツなどでは、あえて道路を通行止めにして子供の遊び場としている地域があるそうです。
子供が多い家の前などを中心に時間決めで車の通行禁止時間帯をつくるのはいかがでしょうか。

子供達が自ら防犯対策をとれるようにする状況づくり

公園遊びの1つに鬼ごっこがあります。昔は幼児から小学校高学年までが一緒になって鬼ごっこをしていました。幼児は何度つかまっても鬼にならないなどの決まりはありましたが。実は、この鬼ごっこ、防犯面からみても大変優れた遊びのようなのです。もし子供達が不審者に出会った時に瞬間的に逃げるという日々の訓練になるからです。
遊び場がないために鬼ごっこを知らない子供になってしまうと、もしもの場合も逃げるという発想がないので、いくら防犯ブザーを持ち歩いていても被害にあう可能性もあります。地域としても避難訓練を何度もしなければいけないでしょう。

家庭で出来る簡単な防犯対策がある?

実はご家庭でもお子様に防犯対策を簡単にする事ができます。

・画用紙とクレヨン(絵具やペンでもOK)
幼稚園では難しいかも知れませんが、小学校低学年のお子様に、不審者の顔のイメージを書かせるのです。そうすることで、子供は不審者について考える機会になります。多いのはマスクにサングラス姿なのだそうです。
もちろん、日焼け防止のためにサングラスとマスクをしている人も多いので、その辺りの違いを説明すると過剰に怖がる事も無い様になります。

子供達に地図を書いてもらおう

また、子供達に地図を書かせてみます。遊びマップという事で、自分達が特によく遊びにまわる探検先までの道路や建物などを書いてもらいます。親はそのマップの中で防犯対策が必要な部分があれば、チェックするようにします。
幼稚園や小学校で集計をとる事も出来そうです。多かった場所を中心に子供パトロールの拠点に置くなどするのも1つです。

登下校の時間帯にガーデニング

登下校の時間帯に、地域の人々がガーデニングや家の前の道路の掃除、洗濯の取り入れなどをすることで、子供達を見守る事ができそうです。小学校低学年の子供はまだまだ不安な心理状況です。
登下校の時間帯に誰かがいるという事は、子供達にとっても心理的にかなり安心感があるようです。

身近なところから地域の防犯対策を

子供にとって防犯対策とは、不審者から身を守る事のほかに、安心して遊べる事でもあります。車社会と言われている日本の公園の少ない地域などでは、子供の遊び場の確保にどの様に取り組むのかも大切な防犯対策の1つとなる様です。