事務所経営をされておられる方にとって、防犯対策はしなければいけないと分かってはいるものの、放置しがちな部分ではないでしょうか。事務所における防犯への取り組みについて、防犯ポイントをお伝えします。
社員数に関わらず会社に重要なものは置かない
防犯対策をしなければいけなくなる理由が、従業員全員が退勤した後の事務所の情報や金銭などの重要アイテムが心配だからです。ある企業では、重要なアイテムを従業員の退勤後に置かないようにすることで、防犯システムの導入をあえてしなくてもいい様にしています。
しかし、一般的に会社で業務をする会社では難しいですよね。出来る理由は在宅ワーク制にしているからです。
在宅ワークだからできること
その会社が高い防犯システムを導入せずに済んでいるのは、従業員の大半に在宅ワークの導入を取り入れているからです。業務における重要な情報は従業員の家にあることになるので安心だというわけです。
従業員宅に空き巣などが侵入すればどうなるのかという問題はありますが、事業所そのものが狙われる可能性があったとしても、被害がほとんどない状態にできるのが在宅ワークのメリットなのかも知れません。
事務所の物件選びのポイントは?
防犯対策を意識した、事務所の選び方があります。まずは隣のテナントが空きになっていないことです。一戸建てやビルの場合、隣に空き地などがないことです。
空き巣犯は人の目、光、音を嫌います。隣が常に空き事務所や、空き地などであれば事務所を留守にした場合、犯人は隣近所を気にすることなく犯行に及ぶことが出来るからです。
窓ガラスに注意?
保育園に入った侵入犯は、園児達の願書を盗んだそうです。その時の侵入経路は窓でした。事務所の窓ガラスも注意が必要です。一般的に針金入りのガラスは安全だと思われがちです。
しかし、針金入りのガラスは防犯対策用窓ガラスではありません。地震などの災害の時にガラスが飛び散らない対策が取られているだけです。そのため犯人は簡単に針金をカットし、ガラスを割って、鍵を開けて侵入できるようです。
窓については雨戸を設置すること、出来ない場合は、ガラス用の防犯フィルターを取り付けてもらいます。さらに補助錠をつけて二重の鍵をつけることで犯人がこの窓は簡単に割れないと思わせることで、次のターゲットに向かわせるのを目的としています。
2階以上も防犯対策をとること
ビルに事務所を構えている場合で、2階以上なら安全だと思いがちです。しかし、空き巣などの侵入犯は6階くらいまで窓ガラスから侵入することが出来るそうです。そのため、窓ガラスの防犯については、たとえ1階でなくても行っておくことで万全の対策と言えるのではないでしょうか。
防犯カメラを設置する場所はどこがいい?
事業所の場合、防犯カメラを設置する場所は玄関だと思いがちです。しかし、他に裏口などがある場合は、裏口の方を優先させて防犯カメラを取り付ける様にするのがポイントです。
2台も買う予算がない場合、入り口部分はダミーカメラでも十分威嚇できます。空き巣などの侵入犯は、人目のない裏口から侵入しやすいからです。
防犯の取り組みをしている会社は仕事効率もUP
防犯の取り組みを万全にしている会社は、従業員の安心・安全を従業員みずからが感じられることになり、結果的に仕事の能率もあがるので企業の利益になるのではないでしょうか。