防犯カメラはプライバシー保護が出来ていない?ポイントご紹介

防犯カメラを設置する場合、気になるのがプライバシー保護の問題です。
近隣からプライバシーの侵害だと言われてしまったり、逆に近隣の防犯カメラでプライバシー保護の問題を心配してしまったりすることも。
防犯カメラとプライバシー保護についてお伝えします。

個人情報とは?

個人情報は、そのアイテムを知った時に個人が特定出来てしまう情報です。
最近のセキュリティでは顔認証システムが防犯カメラとは別に導入されているようです。
写真や映像に映ったアイテムは、個人を特定出来るので個人情報だと言えそうです。

なぜ防犯カメラの設置は個人情報の侵害にならないのか?

「個人情報の保護に関する法律」の第18条には、個人情報を取得した場合、あらかじめ本人に利用目的を伝えなければいけないとあります。
しかし、防犯カメラを見た時に、映画を撮影するカメラだと誰も思わないのではないでしょうか。
つまり、防犯カメラ自体が利用目的を表していると言えるからです。
その場合第18条では、取得の状況から見て利用目的が明らかな場合は公表・通知をする必要はないとされているようです。
近隣の防犯カメラ~自宅も撮影範囲~プライバシーの保護違反?
防犯カメラが設置されている場所によっては、自分が撮影されている事に対して不安になる事もあるのではないでしょうか。例えばこんなケースがあるようです。
・近隣の家やマンションなどが防犯カメラを設置したが、道路も守備範囲になるため通行人が特定出来てしまうのではないだろうか。
・近隣の家やマンションなどが防犯カメラを設置、守備範囲に自宅が入るので個人情報保護の観点で心配だ。
など
「個人情報の保護に関する法律」の中の第39条ではこうなっているようです。
・個人情報取り扱い事業者は、個人情報の取り扱いに関する苦情の適切かつ迅速な処理に努めなければならない。
また、苦情があれば必要な体制の整備に努めなければならない。
ここでは、事業者となっているので個人の家などでは対象外であるようです。
しかし、事業者だから、個人だからという区切りをつけないで防犯カメラを設置する人は、設置による心配をする人からの苦情に対して真摯であるべきではないでしょうか。

防犯カメラを設置した事による不安~安全の矛盾

安全のために防犯カメラを設置し、安全を得られるのが設置者だけだという事になってはいけないのではないでしょうか。
プライバシーの保護について心配する人は、防犯カメラの設置によってプライバシーという安全が脅かされるという心配に脅かされているからです。
設置する人も、設置した防犯カメラの周辺の住民のどちらにとっても安全・安心が得られる取り付け方を、防犯カメラ設置者は模索する必要がありそうです。