万引を減らす監視カメラの効果

万引の被害は、お店の経営者にとって頭の痛い問題ですね。スタッフを増やして目が届くようにしたり、万引きGメンのような警備体制をとったり対策を取っているお店がほとんどでしょう。人の目があることが抑止につながりますから、監視カメラの効果についても気になるところです。万引きと監視カメラの効果についてお話しましょう。

■万引きゼロにならない現実

商品を扱うお店では、かなりの確率で監視カメラが導入されています。
コンビニを思い浮かべてみると、レジの前はもちろん、レジから離れたお店の奥、入り口や駐車上など、複数の監視カメラが置かれています。
ところが、監視カメラを設置しているだけでは、なかなか万引き被害をゼロにすることは難しく、603社を対象にした調査での万引きでの推定損失額は、857億円に上りました。(2014年度調べ)

(参考)全国小売業万引被害実態調査分析報告書(H27.6月)
http://www.manboukikou.jp/pdf/situation230.pdf

常習者は、スタッフや監視カメラの死角に入って、商品をポケットやカバンにしまう瞬間を見られないように、巧妙に犯行に及んでいます。
監視カメラが出回り始めた頃は、そこにカメラがあるというだけで、抑止効果が期待できたのですが、設置の仕方や活用法で、効果に差が出やすくなっているとも言えるのでしょう。

■万引き防止に効果的な監視カメラとは?

・死角ができない設置プラン
・ニーズにあった機能を持った監視カメラ
・記録が活用しやすい
・万引き犯に脅威を感じさせる
監視カメラの進化は凄まじく、旧式の監視カメラとの性能の差は歴然としています。
CCDカメラ、ハードディスクやカードへの録画記録、パソコンやWebとの連携など、目的に合わせた機材を組み合わせることで、効果的な監視カメラが設置できるのです。
撮影部分が小さく、一台で広い範囲を高画質で記録できる機種も登場しています。
新型の監視カメラなら、個人を特定できる鮮明な画像で記録を残せますし、そうした画像を握っていることは、犯罪者にとって脅威となるでしょう。

■監視カメラ設置の注意点

監視カメラは、電子機器の組み合わせと設置の仕方で、希望の性能が引き出せるかが決まってきます。
① 信頼できる性能を持った、用途にあった機器を使う
価格の安さに飛びつくと、海外製の保証が怪しい機器が使われているなど、性能に不満をもつかもしれません。

② 機材、設置設計、管理のノウハウを持った業者に相談
デジタル機器の技術と、防犯知識、工事技術のすべてが優れている業者が安心。セールスと工事が別の場合、細かい要望を相談しにくい。

③ 設置後のアフターフォローが受けられるプランを選ぶ
記録のコピーや、設定の方法など、丁寧にフォローしてくれると活用しやすく、効果的に使いこなせます。

効果的な監視カメラの施行を検討してみましょう。