安全の確保を企業で考える

危機管理や安全管理という考えが多くの場面で浸透してきました。窃盗などの犯罪から企業の利益を守るという視点だけでなく、安全に製造ラインを稼働させることや、安全で信頼される商品やサービスの提供をしていくことを含んで考える時代になっています。企業にとっての安全確保についてお話しましょう。

■サンドイッチパックに髪の毛

スーパーやコンビニでは、惣菜など食品の調理やパック詰めを行います。
人がすることですから、気をつけていてもミスがおきてしまうことがあります。
一度、こうした“異物混入”を起こすと、商品の回収、代金の返金、お客様へのお詫びなど面倒なことになりますし、信頼を失い、営業に大きなダメージを受けます。
食品を扱うバックヤードでは、人的ミスを防ぐため、どんな対策を立てているのでしょう?
・身だしなみのチェックを怠らない
・作業手順のマニュアルを作り、徹底する
・リーダーやチーフを置いて管理・監督する
・作業エリアの整理整頓を徹底する
・研修活動でスタッフの意識をあげる
・監視カメラの導入
安全に作業を行うには『働く人の意識を高める』『環境整備』『システム』をバランス良く管理・経営していくことが大事です。

■食品以外の分野では?

経営者は、スタッフが安全に働けるように気を配る必要があります。
しっかり現場を見ることが、ミスや損失を抑え、企業として円滑な活動につながるからです。
作業を伴う場面では、不注意での事故が心配ですし、物の配置が不適切で崩れてくるようなこともあります。
「リーダーやチーフが、経営者の目となって現場をまとめているから安心だ。」というなら、その企業はよい形で機能しているのかもしれません。
けれども、実際は、人手不足感のある中で、信頼できるリーダーやチーフを育てることが難しいケースが増えています。
自分の目で現場を確かめたいと考える経営者もいらっしゃるのではないでしょうか。

■防犯(監視)カメラと企業

防犯カメラのシステムは、デジタル技術の進歩にあわせて、高性能なものを手頃な価格で導入できるようになってきました。
離れた場所から画像をチェックする場合、インターネット回線を利用して、手持ちのPCやスマホをモニター代わりに使うことができます。
用途にあった機種選びと、機材の組み合わせ、設置場所の工夫次第で、コスパのよい防犯カメラの設置が可能です。
店舗、作業所、事務所への防犯カメラ設置は、安全確保と業績アップにメリットが期待できます。