安心のイメージを与える色は?防犯アイテムから考える

安心のイメージを見た人に与える色といえば、何色を思い浮かべますか?防犯アイテムには安心を与える色が使われているのでしょうか。安心をイメージさせる色とそうでない色が防犯アイテムにどのような効果を与えているのかお伝えします。

安心できる色は?

一般的に安心できる色は、グリーン系だと言われています。グリーンにはこのような意味があるからです。

・安らぎ
・平和
・平等
・公平
・安全
・新鮮
・調和
・おいしさ
・田舎
・未熟さ
など

工事などの危険対策として掲示されている安全第一のポスターは、ホワイトをベースとしたグリーンの十字架のデザインです。作業をする人、近くを通る人全員に安心をイメージさせるようにというところでしょう。

青色防犯灯の効果~犯人にどんなイメージをもたせるか?

街の防犯対策として、防犯カメラを設置することのほか、青色防犯灯をとりつけて走る防犯パトロールが実施されています。警察や救急車のサイレンは赤ですが、なぜ防犯灯はブルーなのでしょうか?それは、ブルーの対象が犯人を想定しているからです。ブルーの効果はこちらです。

・さわやか
・すずしさ
・幸福
・成功
・活発
・知的
・誠実
・信頼
・憂鬱
・未熟
・保守的
・冷淡
・消極的
など

ブルーはいきりたった気持ちをおさえる効果もあるようです。冬の夜空に浮かぶブルーの街灯を見ると余計に寒くなりませんか?それは、外気温だけでなく、心理的に冷静さを持ったからではないでしょうか。

防犯カメラのポスターは何色が多い?

防犯カメラのポスターの場合、レッドやホワイトが多くとりいれられています。ホワイトは隣の色を際立たせる役割があります。ここで、犯人への抑止力ならブルーではないのかと思われた方もおられるかもしれません。レッドには次のような効果があります。

・華やか
・生命力
・女性
・情動
・祝い
・革命
・危険
・衝動
・激しさ
・嫉妬
・争い
など

これでは犯人の気持ちを余計に奮い立たせそうです。しかし、防犯カメラの対象は、犯人ではなく住民であることが多いのです。そのため、赤で興味をひかせ、空き巣や不審者の恐ろしさを防犯カメラのデザイン画で表現しているといえます。防犯カメラのポスターの多くは、住民への注意喚起のためにレッドが使われているということになります。

危険を表すデザインにはブラック&イエローが多い理由

道路で危険を知らせる看板、踏切などではブラック&イエローの組み合わせが多いです。理由としては、目立つ色でなければならないことが挙げられます。また、JIS規格では、ブラック、レッド、イエローを使うようにと決まっています。では、なぜブラック&イエローなのでしょうか。

レッドとイエローを比べた場合こうなります。

・警戒色:イエロー
・危険色:レッド

そのため、ブラック&レッドだと、危険エリア内で仕事をしているということになります。そのため、危険を回避しようという意味合いでレッドよりもイエローが使われていることになります。さらに、イエローはブラックと組み合わせることで一番際立つといわれているそうです。そのため、目立ちながら警戒心を持つことで危険を回避するブラック&イエローが使われているというわけです。

安心のイメージを常にもちたい~防犯対策はマスト

防犯対策をしていれば、安心のイメージをいつも持ち続けることができます。しかし日々防犯対策のことを考え続けるのは難しく、時には忘れがちになります。そんな時に、防犯ポスターや警戒看板を見ることで、安心や安全について注意喚起ができそうです。