危機管理の大切さを耳にするようになり、セキュリティについて無関心ではいられない世の中になりましたね。空き巣などの犯罪、離れて暮らす高齢の両親の見守り、店舗のセキュリティなど、『備えあれば憂いなし』と感じられるまさかの事故の事例を紹介しましょう。
■まさか自分の家が狙われるとは…
平成28年の警視庁の調査では、住宅に侵入されて泥棒にあった件数が5,230件でした。
侵入窃盗を行う犯人は、下調べをして、短時間で侵入でき、金目のものがありそうなポイントをチェックします。
中には、グループで犯行を行う職業居空き犯もいて、留守になっている時間や、特徴をマーキングで知らせあっている事例もあります。
自宅が窃盗被害にあった人は、戸締まりを怠っていた無施錠の箇所から侵入、窓をわられて侵入というケースがマンションで60%、1戸建てで80%を超えます。
これは、無施錠のタイミングや箇所を観察されているということと、被害にあった家では、犯人を遠ざける防犯対策が不足してしていたといえるでしょう。
踏み台になる箱を出しっぱなしにしない、戸締まりを忘れないことを基本に、人感照明や防犯カメラなど、目につく対策が必要だったということがわかります。
(参考)警視庁 平成28年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking_house.html
■まさかの転倒事故で骨折…
車で30分のところに母親が暮らすKさん。
「なにかあれば駆けつけることができる」と自信を持っていましたし、75歳を超えたもののまだまだ元気で、身の回りのことは1人でできると思っていました。
ところがある日、いきなり仕事中に電話で呼び出されました。
出かけようと支度をしていたところ、床に置いていたバッグにつまずき、顔面から突っ込んで頬骨を折ってしまったというのです。
慌ててタクシーを呼んで最寄りの病院に行ったのですが、気が動転して火の元を確認してこなかったというのです。
驚いて実家に駆けつけ、ガスの元栓と入りっぱなしだったコーヒーメーカーのスイッチを切りました。
その足でKさんは病院に迎えにいきましたが、カメラや警報でもつけていたら…と思ったそうです。
■防犯カメラで事故防止
セキュリティの強化を考えたときに思い浮かぶのは、防犯カメラではないでしょうか。
犯罪者に対しては、「ひとの目がある」ということを印象づけることができますし、画像が記録されて証拠にすることもできます。
また、自宅にカメラが設置してあれば、気になったときにすぐに様子をチェックすることもできます。
個人用途はもちろん、こうした「ひとの目がある」という感覚は、店舗や事務所でも、事故防止のセキュリティとして効果的です。