旗竿地って何?防犯対策はどうするの?ポイントご紹介

旗竿地は旗竿地ではない土地の上に建てられた家よりも、防犯対策に対してより慎重になる必要があると言われています。一方で旗竿地には防犯対策に対するメリットもあります。旗竿地の防犯対策のポイントをお伝えします。

旗竿地って何?

旗竿地は棒に旗をつけたような形をしている土地のことです。テトリスの駒の1つにありそうですね。都会の場合、大きな面積だと土地の価格が高くなるので売れにくくなります。そのため例えば100ヘーホーメートルの土地なら、60ヘーホーメートルの土地と40ヘーホーメートルの土地に分け、道路に面する手前を60ヘーホーメートルの広い土地に設定し、その奥に40ヘーホーメートルの土地をつくることになるイメージです。
狭い方の奥にある土地は道路に面しないことになります。さらに、左右、後ろと家が建つことが多く、その場合四方に家があることになります。

旗竿地のメリットやデメリット

旗竿地はどうやって玄関に入るのかといいますと、道路に面している広い土地の一部を2~4メートルほどの通路にすることで、奥の狭い方の土地である旗竿地にたどり着くことができるようにします。道路に面する部分は2~4メートルなので、排気ガスや騒音などがなくて静かに過ごせるのがメリットです。
しかし、玄関までたどり着くのに、道路に面した入口から、手前にある広い方の家の前を通らなければいけないことがデメリットとされています。細い通路に目隠しを作る方もおられますが、そうなると隣の家の窓から見える景色にも影響を与えますし、目隠し費用もかかります。そのため、手前の大きな家は通路側にリビングを設定しないなどの工夫をしているようです。

旗竿地の防犯対策が必要な場合とは?

旗竿地である奥にある土地の玄関までの狭い通路を通る時、お隣のリビングの大きな窓があれば、お隣さんにとっては毎日リビングを見られているみたいで落ち着かないかも知れませんが、道路に面した部分にリビングをつくるよりはましでしょう。
しかし、毎日同じ人がリビングの前を通ることにストレスを感じることなどから、旗竿地の玄関までの通路には、大きな窓を設置せず人通りの少ない和室や洗面台などに設定することがあります。そうなると、細い通路には人の目がなくなることになります。その結果、空き巣犯にとって侵入しやすい家となってしまいます。

玄関までの通路に威嚇となる防犯カメラを設置する

犯人の侵入経路が断定できるのは旗竿地のメリットでもあります。そのため、玄関までの通路に防犯カメラを設置し、侵入犯を威嚇してみることをおすすめします。ダミーでも威嚇効果はあります。

夜の侵入にはセンサーライトやセンサー音を

旗竿地は、犯人が侵入しやすいデメリットを持ってはいますが、静かなため犯人を認知しやすい状況であるともいえます。四方に家が密集している場合、センサーライト、センサー音で犯人の音が聞こえたりすると、すぐに伝わりやすいからです。
そのためにも、ご近所との連携を保つことを普段からしておくことをおすすめします。声がすれば、すぐにお互いに通報しあえるようにしておきたいものです。

通路から庭にかけて音の鳴る砂利を置く

侵入経路が通路である場合、音のなる砂利を置いておくことで、夜の侵入に気付くことができます。また、通路の玄関先に犬などのペットを飼っておき、通路から入ってきた侵入犯を威嚇することもできそうです。

窓には防犯シートを貼る

旗竿地に住む家族、その周辺の家族がお昼に留守宅になるなどすれば、その一帯は空き巣が侵入しやすいエリアと化します。そうすると、綱渡り状に犯人は窓破りができることになります。
そうならないために、窓に防犯シートを貼っておき、窓破りができないようにしておくことをおすすめします。

防犯に対し意識を持つことが大切

旗竿地は、道路に面していないので静かで安全のように思います。しかし、防犯面では旗竿地はターゲットになりやすいので、日ごろから防犯意識を持つようにしておき、ご近所と協力しあい通報できるシステムづくりをしておくことが必要になるのではないでしょうか。