防犯スローガンで意識を高めよう~作り方のポイント

防犯スローガンを掲げることで、より防犯意識を高めることが出来ます。その結果、犯罪件数が減るなどの効果がみられる事も。防犯スローガンを作る時のポイントをお伝えしていきます。

誰を主体とするのかを決めることがポイント

犯罪と言った時、複数の人間が関わり合います。
・犯人
・被害者
・犯人の家族
・被害者の家族
・事件を知る地域の人々
・事件をニュースなどで知る一般の人々

主な関係者として列挙してみました。

犯人に犯行を辞めさせるためには誰をスローガンの中に起用するか?
犯人が嫌う物の中の1つに、人の目があります。人の目とは、犯人以外のすべての人ですね。そのうち、地域、一般の人々の目を重点的にスローガンに取り入れる事は効果的だと言えそうです。
また、被害者の家族の傷ついた心をスローガンに取り入れることも、犯行を辞めるのに効果があるようです。さらに、犯行に及んだ後のことをスローガンに取り入れることで、犯人に恐怖を与え威嚇効果もあると言われています。
・犯罪を犯しても何の得にもならないこと
・被害者の家族、犯人の家族のつらい気持ち
・地域の人々、一般の人々が犯行を許さないと意思表示すること
これらを基礎にスローガンを作っていくといいのではないでしょうか。

形式は五・七・五そして体言止めが分かりやすい

スローガンを作るにあたり、形式を俳句のように五・七・五にすること、体言止めにすることがポイントです。分かりやすさや覚えやすさをリズムや言葉で簡潔に表していきましょう。

スローガン具体例ご紹介

例えばこんなスローガンがあります。

・犯行に 走るあなたと 泣く家族
→犯人と犯人の家族の2つの視点が描かれています。

・犯行を犯すあなたと私その家族
→私については、共犯者である場合もあれば、被害者であることも想定されそうです。
必ずしも登場人物は1視点から見た人だけでなくてもいい、という事になりそうです。
一般的に、地域で防犯防止に取り組んでいる場合、その地域の犯罪率は低下すると言われています。そのため、地域の人々の防犯意識を高めるスローガンとしてはこの様なものが好まれているようです。
・挨拶が行き交う街は犯罪ゼロ
・犯罪のない街づくりあなたから
・犯行の氷溶かすは普段の挨拶
・犯行を止める声が聞こえたり
など
地域の人々が犯行中の犯人を捕まえるという能動的防犯活動は、見回り活動などで行われています。しかし、防犯スローガンの場合、地域の人々の挨拶や声掛けで犯行を思いとどまらせるというニュアンスにすることで、他人事から自分事に変化するのではないでしょうか。

犯罪者・被害者・地域や一般の人々~他人事ではないことを再認識

防犯スローガンを作ることでこれらの事が再認識できるのではないでしょうか。
・誰でも犯罪者になり得る
・誰でも被害者になり得る
・誰でも犯罪者、被害者の家族になり得る
だからこそ、地域をあげて犯行を食い止める意識が必要になってきます。防犯スローガンを読むことは、犯罪を自分事に置き換えることが出来ます。
さらに防犯スローガンを作ってみることは、自ら能動的に社会活動として啓蒙している事につながるのではないでしょうか。